治験コーディネーター（CRC）へ転職した場合の5つのデメリット

2025年6月20日更新

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本日は、治験コーディネーター（以下、CRC）へ転職した場合の5つのデメリットです。
メリットはよく目にすると思うので、ここはあえてデメリットにフォーカスします。

①臨床検査技師業務に携われない

SMOに転職した場合、ただの会社員となります。どんな資格や免許を持っていても一切医療行為はできません。
苦労して取得した臨床検査技師免許も、培った技術も活かすことはできません。活かせるのは知識のみです。

②新しく覚えることが多い

企業で働くためのマナー、入社した会社のルールだけでなく、業務についても覚える必要があります。
CRCの業務内容や薬に関すること、担当施設のルール、試験ごとのルールなど覚えることは膨大で、転職してから苦労される方がとても多いです。

③事務作業が多い

業務全体を10としたら、事務作業は7割近くなります。メールチェック、返信、書類作成が主です。対人業務のほうが多いと勘違いされる方も多いですが、事務作業がかなり多いことは知っておきましょう。
臨床検査技師として同等の事務作業を経験している方は少ないと思います。慣れるまではだいぶ負担になります。

④働く場所が選べない

SMOに所属するCRCは、治験を実施している担当医療機関に伺って仕事をします。
この担当医療機関は選ぶことができません。そのため、遠方の医療機関を担当することもあります。
また担当する医療機関は1つではなく、複数担当することが多いです。業務状況次第では、午前中にA病院、午後にBクリニックと1日で複数の医療機関に伺うこともあります。
これまで臨床検査技師として1つの医療機関に毎日通っていた場合、働き方の変化に慣れるまで時間がかかります。

⑤数字の目標とプレッシャー

CRCは営業職ではないものの試験ごとに設定された目標症例数達成のため、さまざまな取り組みを行います。
このような数字の目標に対するプレッシャーは、臨床検査技師として働いているとなかなか味わうことがないと思います。
さまざまな取り組みの中には、担当施設の医療従事者に協力いただく必要があり、気を遣う場面もあるでしょう。人によっては数字の目標を達成するにあたり、ストレスを感じることもあります。

さいごに

現職に不満があっての転職時はついつい「隣の芝生は青い」状態になり、メリットにしか目がいかないことも多いです。
サイトによってはメリットしか書かずにデメリットを隠して、転職に誘導することもあります。

そうすると長期就業は難しく、再度転職となる可能性が高いです。早期退職はどこに転職するにも不利です。

どんなお仕事もデメリットはありますが、事前に知っておけば覚悟や対策はでき、早期退職を防ぐことができます。

ぜひデメリットにも目を向けて、一緒に転職先を選んでいければと思います。