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はじめて胚培養士を目指す方に!胚培養士のオンラインセミナーイベントレポート(2025年2月28日開催)

はじめて胚培養士目指す方に!
胚培養士の
オンラインセミナー
イベントレポート

更新

先日2月28日19時より、「胚培養士のオンラインセミナー」を開催しました。

現在約10人に1人が体外受精で生まれていると言われており、今後も胚培養士の活躍が期待される中、胚培養士のお仕事に興味がある方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そのような方に向けて、今回も、前回ゲストに来ていただいた現役胚培養士・Nさんをお招きし、リアルなお話をお聞きしました!

現役胚培養士 Nさん
(スペシャルゲスト)

胚培養士歴7年目。現在は、大学病院のリプロダクションセンターで培養室主任を務める。

今回は、その中でも前回のイベントで紹介できなかった内容や、特に興味深かった質問を皆様にシェアします!

具体的な業務内容、1日の流れなどは前回のイベントのページをご覧ください!

前回の胚培養士イベントレポート

もくじ

胚培養士の認定資格

胚培養士の認定資格
胚培養士の認定資格について解説がありました

毎年1回試験があり、応募には1年以上の実務経験が必要です。最短で合格まで1年半くらいかかります。

これまで2つの認定資格がありましたが、今年の試験から2つの資格が統合して1つの試験となります!

ちなみに、Nさんは新卒で入職し、3年目に合格したそうです(パチパチ!)

胚培養士のスキルアップ

胚培養士のスキルアップ
スキルアップについて、具体的にご説明いただきました

未経験から入職して一人立ちするまでの流れですが、多くの施設ではまず精子を扱うところから始まります。

精子の数を計測する精液検査や、体外受精・人工授精に使う精子の調整を行います。一通りできるようになるのは大体5年目くらいからです。

人手が少ない施設だと早く教えられることもありますが、早く教育が進むのを良しとするかはその方次第になります。

胚培養士のキャリアパス

胚培養士のキャリアパス
キャリアパスについては、意外と知らない方も多いかもしれません

胚培養士として働く上で、管理職を目指してキャリアアップするか、ルーティンワークをこなして安定的に働くかの大きく2つのルートがあります。

Nさんは、将来的に管理職を目指して大学院に進学し、今年の春に卒業予定です。キャリアアップを目指す方は大学院進学や学会発表も一つの手です。

最初の病院選びは、その後のキャリアに大きく影響するので大事になってきます。未経験から挑戦できる求人は少ないですが、応募する際には施設をしっかり見極めることが大切ですね。

ここがポイント!

現在、胚培養士のための大学院のコースがある大学は、国際医療福祉大学、山梨大学、岡山大学の3つです。

Nさんが進学した大学院では、2年間の座学と1年間実習があります。座学は、基本的な減数分裂から最新の不妊治療に関することを勉強できるようです。遺伝学的な授業もあり結構難しいですが、研究活動にあたり非常に役立つ知識を学べます!

こういうコースができてきたり、認定資格が統合される動きは、国家資格化に向けた第一歩なのかもしれませんね!

現役胚培養士が答える!Q&Aのコーナー

仕事と子育ての両立ができるのか?

この業界は8割が女性で、子育てと両立されている方は多いです。ただし、培養室が1名や2名と少ない体制だと急な休みに対応できないことがあるかもしれません。

お子さんがいる方は、ご状況を踏まえ、培養士が多数在籍している職場を優先的にご検討いただければと思います。

未経験から始めるにあたって年齢制限はあるのか?

採用する病院にもよりますが、個人的にはそこまで気にしなくていいと思います。

新人の気持ちで新しいことを柔軟に吸収していければいいと思います。目と手をよく使う仕事なので、その点は注意が必要です。

未経験から始めて経験を積むと、給料はどれくらい上がるのか?

病院によりますが、資格を取ったり顕微授精ができるようになるとプラスになります。給料アップには転職も有効です。

年収アップするには、資格や一通りの業務がきちんとできていないといけないので、最初に入ったところできちんと知識と技術を習得することが大事ですね。

施設によりますが、検査技師よりは高い印象です。ただ、国立の大学病院だと胚培養士には国家化資格がないことにより技術員という扱いになるため、手取りが10万円ほど低い場合もあるようです。

胚培養士の給与については、こちらのページもご覧ください。

胚培養士の平均年収・給料

病院・クリニック選びで患者様の口コミも気にした方がいいのか?

いい質問ですね!クリニックだと、院長先生に対する口コミもあったりしますよね。患者様から高圧的だったというような口コミがあれば、内部のスタッフに対してもそのような対応をする可能性があります。ただ、患者様が直接ラボとかかわることがないので、口コミを見てみるのもいいと思いますが、ラボのクオリティーについては口コミで判断するのは難しいと思います。

男性募集は今後増えていくのか?

個人的には増えていくと思いますし、現場としても男性に来てもらいたい施設もあると思っています。

胚の移植作業だと、患者様の下半身に近い所に行くため業務に制限がある施設や、中には肺移植の時に患者様から女性を希望と言われることもごく稀にありますが、男性は長く勤務されている方も多く、ラボでも主戦力となっている男性培養士もいらっしゃいます。

顕微授精の時に、大量の精子の中からどのような基準で選定するのか?

主観ですが、精子は質の低下がそれぞれにありますが、見た目にはわかりません。そのため、運動性と頭の形を見ながら選んでいます。

非常に難しいですが、元気よく泳いでいる精子を選んでいますね。選んだ精子によって生まれてくる人がかわるので、責任ある業務だと思っています。

ひとつの卵を凍結までは一人で担当するのか?培養機関である6日目までずっと連勤するのか?

1人の患者様からとれる卵は1つではありません。

また、凍結までに様々な工程があるので、一人でずっと担当するのではなく、過程を分担するのが基本となります。出勤している人がするべき業務を担当するため、チームプレーで行っています。そのため、コミュニケーションが非常に大切です。

参加されたみなさまからの声

Nさん、参加さまのおかげで無事終了となった今回のイベント。終了後にとったアンケートでは、みなさまよりこんなお声をいただきました。

胚培養士イベントの参加理由は?

  • 胚培養士になりたい ・・・ 67%
  • 胚培養士について詳しく知りたい ・・・ 33%

胚培養士セミナーは、情報収集に役立ちましたか?

  • とても役立った ・・・ 80%
  • 役立った ・・・ 20%
  • とても有意義な時間でした。わたしのまわりには胚培養士をやっている方がいないので、実際にお話を聞くことができてよかったです。
  • 現役で働かれている胚培養士さんの生の声が聞ける貴重な機会でした。
  • 知りたかったことを知ることができ、より具体的に胚培養士として働いていくことが想像できるようになった。

今すぐ話を聞きたい方へ

「今すぐ胚培養士についてくわしい話を聞きたい」という方は、転職サポートにお申し込みください。
担当コンサルタントから、業務内容・働き方はもちろん、実際の転職事例等もお話しさせて頂きます。

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