臨床検査技師の求人・転職支援サービスの臨床検査技師JOB

臨床検査センターで働く臨床検査技師の仕事内容

臨床検査技師の臨床検査センターにおける仕事内容

全国の臨床検査技師さんのうち90%弱が、病院やクリニックなどの医療機関で働いていますが、それ以外の職場に目をやると、資格・臨床経験を活かして企業で働いている方もおります。企業とはいえ、医療に関わる仕事であることに変わりはありません。ここでは、臨床検査技師として活躍できる企業のうち『臨床検査センター』に焦点を当て、その仕事内容について説明致します。

もくじ

まずは臨床検査センターについて知る

臨床検査センターとは?という方もいるかと思いますので、まずは臨床検査センターについて簡単に説明します。既にご存知の方はおさらいとしてお付き合いください。

病院やクリニックで採取された病変などの検体は、設備が整っているところであれば、自施設内である程度検査を行うことも可能ですが、様々な検査機器や試薬を整えている臨床検査センターに検体検査を依頼するのが一般的です。つまり臨床検査センターとは、医療機関に変わって検体検査を代行する機関のことを言います。

大手の検査センターですと、大型の検査機器を数十台連結していたり、化学検査の採血管数が10万本を超えていたり、試薬もドラム缶から供給させていたりと、とにかく検査体制の規模が桁違いです。また、数万人に一人しか罹らないというような珍しい病変については、医療機関側で検査機器を予め用意しておくことは難しいですが、日々全国から様々な検体が集まってくる検査センターであれば、検査機器を備えていたりもします。

一般検査や血液検査などの病院の検査室でも行っている検体検査に加え、多岐にわたる検査別の部門、チームに分かれて業務がより効率化されており、遺伝子検査や病理検査、微生物検査など様々な特殊検査を行っております。

測定機器は日々メンテナンス(精度管理など)を行う必要があり、しっかりとメンテナンスがされていないと、測定値が安定せずに誤った結果を出してしまう可能性があります。検査センターは検体検査に特化しているため体制が整っており、安定した精度で測定できるため、検査結果の信頼性も高いのです。

臨床検査センターは全国に847施設があり、そのうち民間で運営されている臨床検査センターは678社です。全国的に展開している大手臨床検査センターから地域密着型の臨床検査センターまで特徴は様々ですが、昨今では市場の優位性を保つため企業の吸収合併が増え、今後もその流れは加速していくものと思われます。

臨床検査センターの会社別ランキングや、業界についてさらに詳しく知りたい方は、下記臨床検査センターの業界研究をご覧ください。

臨床検査センターの業界研究

臨床検査センターでの仕事内容

臨床検査は、患者から採取した血液や尿、便、細胞などを調べる検体検査と、心電図や脳波など患者を直接検査する生理機能検査の2つに大きく分けられます。臨床検査センターでは、「ラボラトリー(臨床検査研究所)」あるいは病院の検査室で働く「ブランチラボ」にて、検体検査に携わって頂きます。

ですから、臨床検査センターでの仕事内容は検体検査が中心となります。大手検査センターであれば全国から検体が届くため、病院やクリニックと比べると対応する検体検査の数が格段に多く、検体検査というサービスを医療如何に販売している側面もあるため質の高い検査精度を求められます。
※医療機関は検査精度の質が荒い、ということではありません・・・念のため!

検査センターは、検査データを読む観点では検査技師として検査スキルの高い技量を身につけられる環境といえますので、「私は検体検査スキルを究めたい!」「様々な病変を研究したい!」という方には大変オススメです。

検査センターで行われる検体検査の主な検査項目を表でまとめてみましたのでご覧ください。

検体検査
尿や便などの一般検査 それぞれの成分を調べて腎臓や肝臓の異常を検出したり、消化器の異常をチェックします。尿の検査では腎臓や泌尿器系臓器の状態、膀胱や尿道にできた腫瘍の種類なども分かります。便の検査は「便潜血検査」と「寄生虫検査」が主なものです。
血液検査 血液中の血球成分(白血球、赤血球、血小板)の数や形態、機能を検査します。具体的には赤血球や血色素から貧血の程度を、白血球の多さから炎症の程度といった具合で検査します。貧血の種類や白血病をはじめとするさまざまな血液の病気を見つけることができます。また、血液の成分を分析することで、身体の中で起こっている病態を確認することができます。
生化学検査 血液を凝固させて遠心分離して出来る上澄み「血清」を分析して、血液中の酸素、糖質、脂質、蛋白質、ビタミン、ホルモンなどを調べ、臓器の異常を検査します。肝機能や腎機能糖尿病など、臨床検査の中で一番検査項目数が多いのが生化学検査分野です。
免疫血清検査 血液から免疫機能の状態を調べることで、身体に侵入した細菌やウイルスを検査します。肝炎ウイルス、梅毒、関節リウマチ、膠原病などの診断には欠かせない検査です。
病理細胞検査 手術や胃内視鏡等で採取した身体の臓器や細胞の組織から悪性細胞などを検査します。
微生物検査 採取した便、尿、膿、喀痰、咽頭などを培養し、感染症の原因となる微生物を特定します。また、同時に薬に対する感受性(効き具合)を検査します。
遺伝子検査 臨床検査の中でも新しい分野です。遺伝子・染色体検査によって、生まれつきの体質や、生まれたあとに生じたDNAの変化を調べることで病気の診断を行います。
輸血・臓器移植検査 輸血のための血液型検査やもクロスマッチ検査(交差適合試験:輸血する血液が患者さんの血液と適合するかをチェック)、臓器移植のための臓器適合検査などを行います。

臨床検査センターで働く臨床検査技師は、仕事内容も上記の検体検査が中心となります。

まず、勤務開始数ヶ月は膨大な数の検体の仕分けや集配なども体験し、検体検査の流れをつかんでいただき、幅広く検体検査に必要な専門的な知識を吸収していきます。

一般的な検体検査は、ほとんど機械が行ってくれるので、機械のオペレーター的な役割や、検査結果報告書の作成や整理するのが主な仕事となります。

その他にも、病院やクリニックの医師やコメディカルの方からの問い合わせ対応もあります。問い合わせ内容は、臨床検査の進行状況から検査の結果報告、臨床検査センターの専門的な見地から助言やアドバイスなどを行う電話対応も発生します。必要な場合には、病院へ直接出向いて説明する事もあります。

臨床検査センターでは、それぞれ特殊検査の得意分野を持っている企業が多く、具体的には病理分野や免疫分野、遺伝子分野が挙げられます。配属先の部署により、病院の検査室では経験を積むことができない専門性の高い検査に携わることができます。

また、ご経験によってはブランチラボにてラボ長として日々の検査業務だけでなく、勤務表のチェックから、収益管理、人員配置計画などマネジメント業務に携われる為、管理職へのキャリアパスがあります。或いは、新検査室の立ち上げなどにも携わる可能性もあり、検査以外にも幅広くキャリア形成ができるところも臨床検査センターで働く魅力のひとつと言えるでしょう。

2パターンある就業場所(勤務先)

臨床検査センターの勤務場所は、「ラボラトリー」にて勤務する場合と、臨床検査センターに所属しながら「ブランチラボ」として病院検査室に派遣され臨床検査業務を行う2つに分けられます。後者の場合は、派遣先の病院での勤務となります。

ラボラトリーでの勤務

ラボラトリーでは、検体検査を受託している病院、クリニック、検診センターなどから大量の検体を回収し、一般検査、生化学検査、血液検査、免疫血清検査のほか、院内で検査を行っているところが少ない病理検査、微生物検査、遺伝子検査など専門性の高い検査を行っています。

各臨床検査センターは、それぞれ免疫分野や病理分野、遺伝子分野など特殊検査に対しての得意分野を持っており、配属部署によっては、通常の病院の検査室では携われないような専門的な特殊検査に携わることも可能です。

幅広い項目の検体検査を行うよりも、担当となった項目に特化し業務に携わることが多いため、狭く深く学び検査スキルを高めていきたい方にはおすすめです。また、「細胞検査士」「認定微生物検査士」などの各種資格取得の支援を行っている臨床検査センターも多く、ラボラトリー内での勉強会や外部研修への参加ができる制度を整備している企業もあります。

ブランチラボでの勤務

ブランチラボで働く際は、派遣先の病院検査室での勤務となります。

臨床検査センターによっては、配属先が融通の利く場合があり、自宅から近い提携病院が勤務先となる可能性もございます。また、中には大学病院や大手のグループ病院など、通常転職がしにくい施設での勤務となる方もいらっしゃいます。

派遣先の病院検査室では、基本的に数名の臨床検査技師がチームとして常駐し、一般検査、生化学検査、血液検査、免疫血清検査といった各分野の検体検査を行います。

基本的にローテーションで業務を行うことが多いため、幅広い検査項目の経験を積みスキルアップしたい方におすすめです。勤務時間や夜勤(当直・オンコール)の有無などについては、勤務先の病院により異なりますので一概には言えません。

1日のスケジュールの一例をご紹介

※臨床検査ラボラトリーの勤務例

8:30~9:00
  • 夜勤の人からの引き継ぎ
  • 病院から送られてきた検体の中から自分の担当部門の検体を回収
9:00~13:00
  • 精度管理業務の実施(試薬の準備,測定器のキャリブレーション,管理試料測定)
  • 回収した検体を自動分析器にかけます(一部の検査は手作業)
  • 異常値のものを再測定
  • 合間に機械のメンテナンスや検査試薬の在庫管理、試薬作製、外注業務等
14:00~15:00
  • ランチ
15:00~17:00
  • 検査結果が出たら報告書を作成
  • パニックバリューが確定した場合は緊急報告書の発行・連絡
17:00~17:30
  • 使用した機械の滅菌・洗浄
  • 使用した検体の片づけ
  • 翌日の準備・業務報告
17:30
  • 退社

「やりがい」や「苦労する点」とは

臨床検査技師JOBの転職サポートをご利用頂いた方の中から、検査センター勤務経験者の声をピックアップして、「やりがい」「苦労する点」をまとめてみました。

やりがい

  • 実は誰よりも早く病気を発見出来ることがある。
  • 検体検査は奥が深く、研究心をくすぐる。
  • 症例や異常値など、勉強した分だけ仕事もしやすくなるので、成長を実感できる。

苦労する点

  • 夜勤がつきものなので、体が慣れるまでが大変。
  • さばく検体数が多いのでとても忙しいが、作業に没頭はできる。
  • 検査結果に誤りは許されない(会社の信用問題につながる)。

向いている人の傾向や適性について

以下のリストに複数該当する方は、臨床検査センター勤務の適性があると言えます。

  • ひとつのことに集中して仕事をするのが、得意な方
  • コツコツと仕事をこなしていくことが好きな方
  • 臨床検査(検体検査)の専門分野を作りたい方
  • コミュニケーションをあまりとらない為、黙々と作業をする方には向いている環境

臨床検査センターにおけるラボラトリーや病院でのブランチラボ勤務の場合、検体検査業務に集中できることが特徴としてあげられます。

病院、特にクリニックでは、生理検査業務以外にも患者さん対応など検査業務以外の仕事が多くなりがちですが、臨床検査センターでの勤務は比較的検査の仕事を中心に行えるので、ひとつのことを集中して仕事をすることが好きな方や突き詰めて仕事をしたい方には、オススメできます。

検査センターの働き方を医療機関と比較してみる

臨床検査センターは、病院やクリニックなどの医療機関と比べて働き方(仕事の性質)がどう変わるのか、まとめてみました。

  • 検体検査のみに携われる反面、生理機能検査には携われない
  • ラボラトリーの場合、夜勤対応や残業が増えるため、手当が上積みされて給与が多くもらえる傾向あり
  • ブランチラボの場合、普段では転職しにくい大病院やご自宅から近いところで働ける可能性がある
  • コミュニケーションをあまりとらない
  • 配属によっては、遺伝子検査や微生物検査など専門性の高い検査に携わることができる
  • 配置転換が無ければ、仕事内容はほとんど変わらない
  • 企業によっては、異動が生じるケースもある

検査センターが検査技師に求めているものを転職の求人・募集状況から読み解く

臨床経験があればOK!他に細かい要件は無いケースが多い

応募要件の門戸が広く、内定が獲得しやすい傾向があります。

病院やクリニックなどのように、超音波検査(エコー検査)経験必須!といった強い縛りが無く、検査技師の資格があれば応募できる企業が多いです。

結果的に内定の出るハードルも医療機関に比べると低いので、医療現場における臨床検査技師としての転職がなかなか決まらない際は、病院で勤めるブランチラボを含めて、臨床検査センターの転職も検討すると良いでしょう。

給与について

ここでは、未経験~3年以内の経験を積まれている方が臨床検査センターに転職をしたら、ということを前提にお伝えしていきます。

臨床検査センターへ転職した場合の想定年収は、年収266~380万円です。こちらの年収には、残業代・夜勤手当・住宅手当・家族手当などの各種手当は含まれておりません。臨床検査研究所での勤務の場合、夜勤シフトも多いため、年収が400万円以上に至るケースも見受けられます。

仕事内容は検体検査に特化する形となりますが、現在お勤め中の病院で検体検査を中心に業務を行っている方であれば、年収が上がる可能性も十分にあります。

給与の昇給率についても、病院と比較しても上がり幅が大きいケースが多く、また、ブランチラボの責任者など役職に就任された際は、役職手当が支給されることがあるため大幅な給与アップも見込むことが可能です。

その他、職場によって変わる給与水準については、給与比較ページにまとめてありますのでご参考ください。

臨床検査センターで働く臨床検査技師のまとめ

いかがでしたか?臨床検査センターは、全国の提携医療機関から検体が集まるため、検体数の数が圧倒的に多いことや、珍しい検体に出会えたり、検査にかけたりと、特殊検査に携われる可能性があったりと、検体検査のエキスパートになれる環境が整っていることが最大の特徴だといえます。

また、コミュニケーションをとりながら働くというよりも、黙々と検査をこなしていく職人肌の方に適正があるので、その点も医療機関とは違う特徴と言えるでしょう。

検体検査のエキスパートになりたい方は、臨床検査センターへの道もご一考ください。

無料の転職支援を行っています♪

最後に今ご覧のサイト「臨床検査技師JOB」では、臨床経験のある方を対象に無料の転職支援を行っています。臨床検査技師に特化した、知見豊富な専任の転職アドバイザーが、あなたにピタリとマッチする求人をご紹介させて頂いたり、履歴書などの書類の添削やはたまた面接対策までも実施しています。

「検査センターで働いてみたいけど、仕事内容や待遇についてもっと詳しく知りたい…」などなど、これまでのご経験やご希望をお伺いした上で、検査センターへ転職した場合、現状と比較してのメリット・デメリットについてもお伝えさせて頂きます。

検査センター勤務を目指されているようでしたら、まずはお気軽にご相談ください。情報収集段階だけど、何か良い求人はある?といった感じのお問い合わせでも全然構いませんよ♪

【無料】転職アドバイザーに相談してみる♪

臨床検査技師の仕事内容

併せて読みたい関連記事

ページのトップへ