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病院で働く臨床検査技師の仕事内容と1日のスケジュール

病院で働く臨床検査技師の
仕事内容・働き方

医療系の国家資格である臨床検査技師。全国の臨床検査技師さんのうち70%弱(※1)の方が、その高い専門性を活かして病院(特定機能病院、地域医療支援病院、精神病院など)で働いています。

ここでは、これから臨床検査技師を目指される方や、病院以外で働かれている検査技師さん向けに、病院で働く検査技師の仕事内容を完璧にイメージできるように、どこよりも詳しく解説致します。

※1.参考文献:一般社団法人 日本臨床衛生検査技師 組織調査 (平成29年3月31日)

もくじ

病院で働く検査技師の仕事の特徴

病院の診断の流れの中で、検査技師はどこに絡んでいるのか?

病気を罹患すると、私たちはまず医療機関にかかります。風邪などの軽傷の場合や診断しやすい病気であれば臨床検査技師の出番はありません。診断が難しかったり、病気の進行度合いを調べる必要がある場合、ココで臨床検査技師の出番がまわってきます。

外来受診→問診→診察・触診→身体所見→臨床検査→診断→治療→治癒

病院で働く臨床検査技師は、医師の指示(検査依頼書)を受けてから、臨床検査と呼ばれる医療検査を行います。臨床検査には、患者の体から血液、尿、組織の一部などを取り出して行う検体検査と、体の表面や内部を検査する生理機能検査(生体検査)の2種類があります。

病院では、患者さんと直接関わる生理機能検査の仕事の割合が多いですが、病院の規模により臨床検査技師の役割が変わってきます。

病院の規模と検査技師の所属数

病院は、目的や規模に応じて大きく1~3次救急レベルに分かれます。これから検査技師を目指される方の中では、初めて知る方もいらっしゃるかと思いますので、知ってるよ!という方はオサライとしてお付き合いください。

1次救急レベル

1次救急レベルとは開業医や休日夜間急患(急病)センターなどの小規模病院、療養型病院、精神病院が該当します。かぜによる高熱や家庭では処置できない切り傷といった症状を診察治療を行い、初期救急とも呼ばれています。

2次救急レベル

2次救急レベルは24時間体制で手術ができる設備を備えた病院、一般的には500床規模の救急指定病院を指します。入院や手術を必要とする患者が対象となります。

3次救急レベル

3次救急レベルは、1000床規模の3次救急を請け負う大規模病院や救命救急センターとなります。生命に危険が及ぶような重症・重篤患者への対応を担う役割があります。

病院で働く臨床検査技師の実態は、厚生労働省調査によると、一般病床100床につき3.7人の臨床検査技師が配置されている統計がでています。かといって10倍の1000床規模の大学病院で10倍の37人近い臨床検査技師が働いているかというと、そうではなく、実際は20人前後と100床あたり約2名ほどで全ての臨床検査業務をこなしています。

検査が少ない精神病院などになると、100床に対して0.4人の臨床検査技師しかいない状況です。

規模によって変わる働き方の違い

1次救急レベルの病院ですと、生理機能検査の仕事割合が多く、2、3次救急レベルの中・大規模病院ですと検体検査担当と生理機能検査が分業となる為、配属先の部署により専門的に携わることが多いです。

比較的規模の大きい病院では、入院患者の突発的な症状があらわれる場合や、救急患者が運ばれる場合も想定され、ある程度の検査は院内で行う必要があります。病院毎に患者の人数、患者の病状など多種多様であり、救急患者も運ばれてくる為、大至急の検査が重なる事もあれば、新患の対応で業務量が一気に増えることになるケースもあり、柔軟な対応力が求められます。

その為、同時に幾つもの作業をこなす必要がある為、検査機器の精度があがっているとはいえ、豊富な経験と知識に裏付けられた臨床検査技師の人的能力に頼るところは非常に大きい状況が続ており、臨床検査の知識と経験以外にも患者さんへの対応力や仕事の効率よくこなす応用力も求められます。

検体検査業務についてですが、100床規模以下の1次救急レベルの病院や療養病院、精神病院であれば、検体検査の大部分を外部の検査センターに委託しているケースが多いため、小規模病院で検体検査業務を行っているところは稀です。しかし、2次、3次救急レベルの病院になると、生体検査部門と検体検査部門の担当が分かれる為、配属部署の検査に専念するケースが多く、このレベルの病院であれば、病院内で検体検査を行う機会が良くあります。

生体検査ですが、超音波検査(エコー)の中でも特に腹部エコーについては、健診の基本的な検査項目となっていることもあり、幅広い病院で実施しています。

臨床検査(検体検査、生理機能検査)とはどのような仕事なのか

医師の指示により検体検査、生体検査を行うのが病院で働く検査技師の主な役割です。それでは具体的にどのような検査を行うのか、検査の分類と概要、どの病気に対して有効なのか、表にまとめてみました。

検体検査

尿や便などの一般検査

尿定性検査でそれぞれの成分(尿糖、尿蛋白、尿潜血、便潜血)を調べたり、尿中に含まれる血球や細胞などの固形物を分析する尿沈渣検査で腎臓や肝臓の異常を検出したり、糞便検査で消化器の異常をチェックします。

検査が有効な主な疾患

尿からは腎性糖尿、慢性腎臓病、膀胱炎、膀胱がん、便からは大腸がん、潰瘍性大腸炎など

血液検査

採血した血液を自動血球計数装置にかけ、赤血球や血色素から貧血の程度を、白血球の多さから炎症の程度などを検査します。

検査が有効な主な疾患

貧血、ストレス多血症など

生化学検査

採血した血液をまずは遠心分離機にかけ、上澄みである「血清」を生化学自動分析装置にかけ、血液中の糖質、蛋白質、ビタミン、ホルモンなどを調べ、臓器の異常を検査します。

検査が有効な主な疾患

肝炎、肝硬変、ネフローゼ、腎不全、副甲状腺機能低下症、悪性腫瘍、痛風、尿路結石、尿毒症など

免疫血清検査

採血した血液をまずは遠心分離機にかけ、上澄みである「血清」を免疫自動分析装置にかけます。免疫機能の状態を調べることで、身体に侵入した細菌やウイルスを検査します。

検査が有効な主な疾患

B型肝炎、C型肝炎、リウマチ、膠原病、各種アレルギーなど

病理細胞検査

手術や胃内視鏡等で採取した身体の臓器や細胞の一部(病変部)から病名を確定したり、進行度合いなどを検査します。

検査が有効な主な疾患

悪性腫瘍

微生物検査

肺炎や下痢症などの感染症をひきおこす原因となる微生物は1400種類以上あると言われています。尿、便、喀痰、血液などから検体を培養し、病気を引き起こす細菌などの微生物を検出する検査です。

検査が有効な主な疾患

微生物を主因とする様々な感染症

遺伝子検査

遺伝子を調べてDNAの異常を検出し、検査します。

検査が有効な主な疾患

悪性腫瘍、感染症

輸血・臓器移植検査

輸血のための血液型検査や交叉適合検査、臓器移植のための臓器適合検査を行います。

生体検査(生理機能)

心臓系検査

患者の心電図、心音図、脈波などを調べます。

検査が有効な主な疾患

不正脈、心筋梗塞、心筋虚血、心室肥大、心臓病、心臓弁膜症など

脳波検査

頭皮に電極を装着し、電気的信号を脳波計で記録し、脳神経などを調べます。

検査が有効な主な疾患

てんかん、脳腫瘍、脳出血、脳梗塞など

眼底写真検査

眼の網膜の変化を眼底カメラで撮影し、血管系に起こる変化を検査します。

検査が有効な主な疾患

網膜剥離、眼底出血、緑内障など

呼吸機能検査

肺活量など呼吸器の機能測定を行い、肺や気管支などの状態を検査します。

検査が有効な主な疾患

慢性気管支炎、間質性肺炎、肺線維症、じん肺、胸膜炎、喘息、びまん性細気管支炎、慢性閉塞性肺疾患など

超音波検査

身体に超音波を当て、臓器や胎児の状態を調べます。

検査が有効な主な疾患

肝臓、胆嚢、腎臓、膵臓、膀胱、前立腺、食道、胃、腸、さらに子宮や卵巣の疾患。

MRI(磁気共鳴画像)検査

身体に磁気を当て、共鳴エネルギーを画像にして異常の有無を検査します。

検査が有効な主な疾患

脳梗塞、脳出血、脳動脈瘤、脳腫瘍、その他全身の臓器の腫瘍や結石など。

熱画像検査

患者の身体の表面温度をカラー画像化し、熱分布を調べて患部などを調べます。

検査が有効な主な疾患

静脈瘤、乳がん、甲状腺がん、皮膚がん、乳腺炎、関節炎、虫垂炎など

一般的な1日のスケジュールをご紹介

病院の外来の診療開始時間は朝の9時が一般的です。そのため職員は30分前には出勤し、診療開始に備えます。

8:30~9:00
  • 出勤
  • 機械(検査機器)の立ち上げなどの診療準備
  • 当直担当者からの引継業務
9:00~13:00
  • 入院患者の検体回収・心電図検査・採血
  • 外来患者の採血・検体検査実施
13:00~14:00
  • ランチ
14:00~17:00
  • 入院患者の検体検査実施
  • 検査センターへの注文
  • 検査結果報告書のまとめ
  • 機器の洗浄
  • 明日の病棟分の検査スピッツ作成(各病棟に配布)
17:30
  • 退社

検査技師の病院業務の「やりがい」や「苦労する点」とは

やりがい

検査で異常を発見して医師の診断の手助けができた時、医療への貢献を実感できるため、そこに大きなやりがいを感じる方が多いです。検体検査業務を受託している検査センター勤務ですと医師と接する機会が無いため、病院勤務ならではのやりがいだと言えます。

苦労する点

その反面、人の命に関わる仕事である以上間違いが許されないという点が大変苦労する点です。これは医療に関わる医師、医療技術者・コメディカルスタッフ全員に言える事かもしれません。

例えば、血球の状態を観察する検査の場合、状態を見間違えたら医師の誤診を引き起こすことに繋がりかねません。腹部エコーで癌を見落としてしまったら・・・人の命と密接であるがうえ、やりがいもありますが心労が多いのもまた事実です。

病院勤務に向いている人の傾向や適性について

臨床検査技師は、科学的・客観的な根拠となるデータを様々な検査機器を駆使して集め、医師による病名特定の支援を行う仕事です。まずは働く場所に限らず検査技師として必要な素養を3点ほどご紹介致します。

科学的確かな目でものごとを観察する姿勢

検体検査のうち血液検査を例にとると、採血した血液に試薬を加えて凝固を目視で確認するといったように、科学的な目で観察する業務を遂行する力が求められます。

使命感と責任感

そして、人の命に関わっていることを深く理解し、異常を絶対に見逃さない!という「使命感と責任感」が同時に求められます。

探究心

さらには、検査結果から導き出される病名を推測するためには、数多くの病気の特徴を知る必要があるため、日々新しい知識を蓄積していく探究心も必須と言えるでしょう。終業後に勉強会に参加するなど、姿勢がとても大事です。

病院勤務に必要な適正

臨機応変に対応できること

病院では、患者がいつ何人来るのかはわかりません。検査中に急患が割り込み、作業の優先順位が急きょ変更になったり、同時に複数の検査を並行して行うこともあります。

それらを臨機応変に、正確に素早くさばける対応力が病院で働く検査技師には求められます。

人(患者)と接することを苦にしない

腹部エコーなどの生体検査では、患者の体に直接触れたりする機会があります。検査に不慣れな患者に対して不安にさせないように気を配り、会話で場を和ませたりすることが自然とできる方は、病院勤務に向いています。

また、現在では『チーム医療』のもと、医師のみならず、看護師、診療放射線技師、臨床工学技士など他のコメディカル職との連携をしながらチーム全体で患者を診る、という流れになっており他メンバーと協調していく姿勢(協調性)が求められます。

病院が検査技師に求めているものを転職の求人・募集状況から読み解く

圧倒的な超音波検査経験のニーズ

ほとんどの転職求人で、超音波検査の経験が応募要件に盛り込まれています。それだけ超音波検査ができる臨床検査技師を病院側が求めているということですね。

裏を返すと、超音波検査未経験の状況で医療機関に転職するというのは、なかなか厳しい状況だと言えます。

採血の経験があれば、なお良し

超音波検査の経験と並んで病院からのニーズが高いのが『採血』です。検査技師の方の転職サポートを行っていると「採血業務を対応したくない」という声を時々聞きますが、医療機関を目指すのであれば採血は必要な業務ですので、適性の面からも採血業務への抵抗を無くす努力が必要でしょう。

超音波検査未経験だと病院への転職は諦めた方が良いのか?

超音波検査経験が無くとも、転職者を受け入れている病院の求人はありますので、早々に諦める必要はありません。ただし、経験者に比べると求人数が大きく減ってしまう現状を見ると、状況はやはり厳しいです。

超音波未経験を受け入れている求人の応募要件を見ると『生理機能』『採血』の2つの経験を求めているケースが多いですので、病院を目指される方はまずはこの二つの経験を意識して積むようにしましょう。

病院で働きたい検査技師の求人(要臨床経験)

病院に転職した場合の給料相場

未経験~3年以内の経験を積まれている方、という定義で給料相場について簡単ですが触れてみます。

首都圏における臨床検査技師の給料は、月額18万~23万円程度、賞与は2~5か月のところが多いです。年収換算しますと252~391万円くらいとお考え下さい。(残業代・夜勤手当などは別途)

大阪や名古屋、福岡などの地方中核都市では、月額17万~22万円程度で賞与は同じく2~5か月です。ザックリですが目安として参考にしてください。

病院で働く臨床検査技師のまとめ

いかがでしたか?臨床検査技師の職場は今回紹介させて頂いた病院などの医療機関の他にも、臨床検査センターや、新薬の開発に携わる治験関連企業、検査機器の操作経験を活かして医療機器の販売支援を行う医療機器メーカーといったように、働き口のすそ野が以外と広かったりします。

その中でも病院勤務は、検査結果を基に医師に対して助言ができること、生体検査で患者に接する機会があること。ここに醍醐味があるのかなと思います。

確かに検査結果の判断ミスによる医療事故のリスクは付いてまわりますが、医師と近いところでの人助けを実感できる点については、医療従事者を目指される方であれば、そのリスク以上に大きなやりがいを感じられる事でしょう。

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