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臨床検査技師の国家試験

臨床検査技師の
国家試験

臨床検査技師として働くためには、国家試験に合格して臨床検査技師の国家資格を得る必要があります。
国家試験を受けるために必要な受験資格や国家試験の難易度、試験科目や合格率などについて分かりやすく解説していきます。

目次

臨床検査技師の国家試験について

国家試験概要

試験地

北海道・東北地方

北海道 宮城県

関東甲信越地方

東京都

中部地方

愛知県

関西地方

大阪府

中国地方

広島県

四国地方

香川県

九州地方

福岡県 沖縄県

試験日

平成31年2月20日(水曜日)

合格発表日

平成31年3月25日(月曜日)午後2時

試験科目

医用工学概論(情報科学概論及び検査機器総論を含む。)

医用工学概論は、医用生体工学の概要や電子回路、通信や情報処理について、医用機器の安全対策や管理など、医用工学の基礎知識を学ぶ科目です。

情報科学概論はコンピュータの知識やセキュリティ、電子カルテなどのネットワークについて、検査機器総論では、医療機関における医学検査の意義や、検査機器の基礎知識を学びます。

ほとんどの臨床検査は、検査機器を用いて測定が行われます。臨床検査技師は、医療現場で多くの検査機器を操作しなければなりません。

その機器を安全に正しく使用するためには、原理や仕組みなどについての理解が必要不可欠なのです。

この科目は検査機器の原理や構造といった、物理学が中心の内容になります。


公衆衛生学(関係法規を含む。)

公衆衛生学は、生活の質(クオリティオブライフ、QOL)の維持向上をするため、人々の健康維持や健康増進に必要なものは何かを学ぶ科目です。

臨床検査技師は、検査にのみ詳しければそれでいいという訳ではありません。

医療従事者として基本になる考え方を身に付け、必要な知識や情報を持つことが重要なのです。

関係法規は、臨床検査技師の定義や免許、業務内容や罰則まで、臨床検査技師等に関する法律について学ぶ科目になります。


臨床検査医学総論(臨床医学総論及び医学概論を含む。)

医療分野での専門知識と技術を習得するために必要な、医学の基礎を学ぶ科目です。

臨床医学総論や医学概論では、循環器疾患や呼吸器疾患、消化器疾患や感染症など、様々な疾患について学んでいきます。

そして、臨床検査医学総論では、現代の医療における臨床検査の役割や検査の意義を、各種疾患と関連付けながら学びます。

検査をする臨床検査技師にとって、疾患の病態や原因などを知ることは極めて重要です。

病態を理解した上で検査を実施することにより、医師とのコミュニケーションもとりやすくなります。


臨床検査総論(検査管理総論及び医動物学を含む。)

臨床検査総論は、さまざまな臨床検査学の基礎となる科目です。

臨床検査技師の役割や心構えから、採血法や検体の取扱いといった検査の基礎を学びます。

検査管理総論は、臨床検査の意義から検査部門の役割や管理まで、正確かつ安全に検査を行うために必要な知識を学ぶ科目です。

医動物学は、寄生虫病や感染症について学ぶ科目です。衛生環境の向上により、昔と比較すると寄生虫病などは減少傾向にあります。

しかし、現実には新しい病原体も出現し、発展途上国から国内に侵入するなどのケースも少なくありません。

臨床検査技師は、様々な病原体についての知識を持つことが必要不可欠なのです。


病理組織細胞学

病理組織学は、病気の原因や発生機序、病気の診断を確定することを目的とした検査について学ぶ科目です。

物質代謝異常や循環障害、炎症や免疫異常、腫瘍といったように人体に起こりうる様々な疾患について学びます。

病気を確定診断するために必要な病理標本の作製は、臨床検査技師が行う検体検査の1つです。

病理組織標本・細胞診標本の作製方法や染色方法についての理解を深め、疾患と検査方法を関連付けることも重要になります。


臨床生理学

臨床生理学は、人体を構成する組織や器官がどのような役割を持ち活動をしているのかを学ぶ科目です。

血液や体液、循環機能や呼吸機能、消化から排泄まで人体の生命活動を維持するためには様々な要素が複雑に入り組んでいます。

その要素のどこかに異常があった時、それに気づくためにはまず正常な状態を理解しなくてはなりません。

人体を検査する臨床検査技師は、解剖や生理学全般を理解した上で業務を行う必要があるのです。


臨床化学(放射性同位元素検査技術学を含む。)

臨床化学は、臨床的な意義を持つ生体成分を、化学的観点から幅広く学ぶ科目です。

糖尿病や癌などで自覚症状がない場合でも、血液中の成分を調べることにより病気が発覚することもあります。

このように患者の病態をデータ化し、客観的に診断する為には化学分析検査が必要不可欠です。

臨床検査技師は、ただ検体を機器で測定するだけではなく、検査結果から臓器の状態や疾患を導き出すことが重要になります。

放射性同位元素検査技術学では、医療で重要な役割をもつ放射性同位元素や放射線について学ぶ科目です。


臨床血液学

臨床血液学は、血液の成分や機能、血液疾患や血液の検査方法について学ぶ科目です。

具体的には、貧血や白血病、出血性疾患や血栓症などの病態を解析するための知識を学びます。

こういった疾患を特定するためにはどのような検査をし、どの項目を見ればいいのかを理解しなければいけません。

また数値だけではなく、顕微鏡で血球の形態観察などを行う検査もあるため、様々な角度から疾患の特定をできるようになる必要があります。


臨床微生物学

臨床微生物学は、微生物の構造や病原性の基礎知識、感染症の診断や治療の知識を学ぶ科目です。

私たちが生活する場所にはたくさんの微生物が存在し、その中には人に感染症をもたらす病原微生物も含まれています。

臨床検査技師は、患者から採取した検体を用いて菌を培養し、菌の種類や効果のある薬剤を調べます。

この検査をするためには、検査方法だけでなく、病原微生物に関する幅広い知識が必要なのです。


臨床免疫学

臨床免疫学は、免疫の仕組みや免疫学的検査が有用な疾患について学ぶ科目です。

免疫は、体の外部から侵入したウイルスや細菌などから体を守るための防御システムです。このシステムは、リンパ球を始めとする免疫細胞が関わっています。このシステムが正常に機能しないと免疫不全に陥り、過剰に反応するとアレルギー反応となります。

免疫検査が有用な疾患には、感染症や腫瘍性疾患、アレルギーや自己免疫疾患、免疫不全症など様々です。

医療現場における免疫検査は自動化し簡易化されていますが、臨床検査技師には得られたデータを正確に読み取り、判定する力が求められています。

受験資格

臨床検査技師の受験資格を得るには、臨床検査技師養成課程のある4年制大学、3年制の短期大学または専門学校で決められた過程を修了することが必要条件となります。

他にも、医学または歯学の正規課程を修めた人や医師や歯科医師の国家資格を持つ人、獣医学や薬学の正規課程を修めた人や獣医師や薬剤師の国家資格を持っている人で所定の科目を修めた人も受験可能です。

とても細かく記載されているため、詳細については厚生労働省のHPを参照してください。

受験手続き

受験手続きについては厚生労働省のページをご参照下さい。

合格率

実際に、過去10年分の受験者数や合格者数から算出した平均合格率は、75.7%です。

最も低い年で67.0%、最も高い年では82.1%となっています。

第65回の国家試験の合格率は75.2%ですが、その内新卒者の合格率は86.5%、既卒者の合格率は19.4%と大きな差がありました。

このデータから、臨床検査技師になるための一番の近道は、一発合格を目指すことであるということが分かります。

回数別の合格率
受験者数
合格者数
合格率
第56回
4,060 2,753 67.8%
第57回
3,959 2,652 67.0%
第58回
4,012 3,027 75.4%
第59回
4,095 3,162 77.2%
第60回
4,148 3,368 81.2%
第61回
4,298 3,528 82.1%
第62回
4,400 3,363 76.4%
第63回
4,739 3,729 78.7%
第64回
4,829 3,828 79.3%
第65回
4,817 3,620 75.2%

※出典元:臨床検査技師国家試験の施行(厚生労働省)

難易度はどれくらい?

看護師と難易度を比較

臨床検査技師の国家試験合格率は70~80%前後ですが、看護師の国家試験合格率は90%前後となっています。

いずれも試験もマークシート方式ですが、臨床検査技師の国家試験は五肢択一または五肢択二形式です。

看護師の国家試験は五肢択一や五肢択二に加え、四肢択一の問題も多く出題されています。

選択肢は少ない方が回答しやすいため、そういったことが合格率の違いに関係している可能性もあります。

診療放射線技師と難易度を比較

臨床検査技師と診療放射線技師の国家試験合格率は、いずれも70~80%前後と大きな差は見られません。

問題数は、臨床検査技師も診療放射線技師も200問となっています。

どちらの試験もマークシート方式で、午前に100問と午後に100問といったように、1日かけて行われます。

いずれの試験も、問題の正答率が6割を越えれば合格です。

臨床工学技士と難易度を比較

臨床検査技師と臨床工学技士の国家試験合格率は、いずれも70~80%前後と大きな差はありません。

問題数は臨床検査技師が200問、臨床工学技士が180問で、臨床工学技士の方が問題数は少ないです。

また、臨床検査技師の国家試験は五肢択一または五肢択二形式ですが、臨床工学技士の国家試験はほぼ五肢択一となっています。

どちらの試験もマークシート方式で、問題の正答率が6割を越えれば合格となります。

薬剤師と難易度を比較

臨床検査技師の国家試験合格率は70~80%前後ですが、薬剤師の国家試験合格率は60~80%と受験する年によって多少のばらつきがあります。

薬剤師は6年制大学でのみ受験資格が得られることから、臨床検査技師よりも勉強範囲が広いことも予想されます。

また、合格率が60%と落ち込む年もあることから、臨床検査技師よりも薬剤師の方が難易度は高めであると言えます。

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臨床検査知識の整理 医歯薬出版株式会社

臨床化学、臨床微生物学、臨床免疫学といったように、国家試験の主要科目が1冊ずつにまとめられている参考書です。

ソフトカバーで大きさもコンパクトのため、持ち運びがしやすいです。

重要な部分は表などを使って分かりやすくまとめられているので、試験前の確認におすすめです。

臨床検査技師国家試験問題注解 金原出版株式会社

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また、正解ではない選択肢にも全て解説がついているため、ただの問題集ではなく参考書のような感覚で使用できるのも特徴です。

問題文と解答・解説が一問ごとにまとめられているため、効率よく勉強することができます。

過去問へのリンク

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