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退職金とは

2025年7月17日更新

本日は定年後の再雇用についてのお話です。

退職金とは

会社や医療機関を退職する際に支給される一時金のこと。これは、長年の勤務に対する感謝や労働の成果を報いるためのもので、多くの場合、勤続年数や退職時の給与額などを基に計算される。

求職者の方とお話していると、よく退職金というワードが出てきます。
退職金、たしかにあったほうが嬉しいですよね。

しかし、今の日本の転職市場から見ると、あまり退職金にはこだわらないほうが良いかと思います。

理由は以下の通りです。

①退職金制度の廃止や縮小が増えている

近年、多くの企業や医療機関が退職金制度の見直しや廃止を進めています。

特にベンチャーや中小規模の組織では、退職金制度自体がないケースが増えており、退職金にこだわってしまうと転職の選択肢を減らしてしまうことになります。

②転職回数が増えている働き方の変化

終身雇用制度の崩壊や働き方の多様化により、昔よりも転職が一般的になり、転職を繰り返す人も増えています。

複数回の転職を前提にすると、各社で退職金を期待するよりも、給与や福利厚生、キャリアアップの機会など、より短期的・実利的な条件を重視したほうが合理的です。

③自分自身での資産形成の重要性

退職金支給年数を超えていても、数年の勤務であれば退職金はかなり少額です。

大規模な組織に新卒から定年まで勤めあげて初めて、退職金と言えるような大きな金額を手にすることができます。

そのため退職金に頼るよりも、個人での資産形成(iDeCoや積立投資など)をしっかり行うほうが、将来の経済的安定につながりやすいです。

会社・医療機関の制度に依存せず、自分の手で老後資金を準備する意識が高まっています。

④給与やスキルアップを優先する傾向

転職市場では、退職金よりも「今もらえる給与」や「スキルアップ・キャリアの成長機会」のほうが、長期的にみて重要視されることが多いです。

将来的な収入増や市場価値の向上につながる環境を選ぶほうが賢明と言えます。

まとめ

まとめると、今の日本の転職市場においては、退職金制度の有無や金額に過度にこだわらず、総合的な待遇やキャリアの成長可能性を重視するほうが現実的であり、賢い選択と言えます。

もちろん、退職金がしっかりある会社・医療機関ならそれはプラス要素ですが、「退職金制度が無いから応募しない」「退職金制度があるから応募する」と言った判断は避けたほうが良いでしょう。

気になることがありましたら、弊社のキャリアコンサルタントまでご相談ください。

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このブログを書いたM.A.

プロフィール

臨床検査技師の国家資格を取得後、治験コーディネーター(CRC)として2年間勤務し、臨床検査技師JOB専任コンサルタントへ。
医療機関以外にも、治験関連施設など企業系の転職支援も行う。

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