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正しい日本語②

2025年1月21日更新

本年もよろしくお願いいたします。

さて今回は正しい日本語②!

日ごろ求職者の皆さんとやりとりしていて、間違って使われがちだなと思った日本語について、お話していきます。


①午前、午後、正午

まずは正しい定義から説明します。

午前 (AM): 深夜0時(午前0時)から正午12時までの時間を指します。

午後 (PM): 正午12時から深夜0時までの時間を指します。

正午:1日の中で太陽が最も高く昇る時間帯を指し、通常は正午12時ちょうどのことを意味します。これは午前 (AM) と午後 (PM) を分ける境界点でもあります。

理解している人からすると、当たり前のことをいまさら…という感じだと思いますが、現職の診療時間を軸にこの言葉を使ってしまう方が多々います。
(例:現職の午前診療が13時までの場合、その方の中では午前が13時までだと思っている)

そうするとどういったトラブルが起きるかというと、面接可能日時のやり取りの際、双方で認識のずれが発生し、余計な手間や応募先へご迷惑をかけることがあります。
具体的にはこんな感じです。

求職者「1月20日の午前中(心の中:9時~13時)は対応が難しいです。午後は大丈夫です。」

エージェント「午前中(心の中:9時~12時)は難しいのですね、承知しました。」

エージェント「9時~12時は難しいそうですが、午後は大丈夫なようです。」

応募先「では12時半はどうでしょうか?」

エージェント「大丈夫です。」

エージェント「午前中が難しいとのことでしたので、午後の12時半で調整いただきました。」

求職者「え!午前中は無理って言ったじゃないですか!」

エージェント「え、午前中は12時までですが…」

という感じですね。再度の調整で応募先にご迷惑をお掛けするのはもちろんですが、「え、この人午前が何時までか知らないの…?一般常識ないのかな…?」とマイナスの評価に繋がることもあるので、お気を付けください。

②感銘を受ける

まずは正しい意味を説明します。

感銘を受ける:心に深く刻まれるほど強い印象や感動を受けること

この言葉を使う際には、単なる良い印象や興味を持ったというレベルを超え、その経験や出来事が自分の価値観や考え方に大きな影響を与えたときに使うのが適切です。

なぜか志望動機の決まり文句のような形で認識されていますが、正しい意味を見ると、軽率には使えない言葉だとわかると思います。

軽率に「感銘を受ける」という表現を使わないほうが良い理由は以下の通りです:

信頼性の低下:過剰に使うと、その言葉の重みが失われ、発言自体が軽く見られる可能性があります。特に志望動機のような重要な場面では、説得力が欠けてしまうかもしれません。

具体性の欠如:「感銘を受ける」という言葉だけでは具体的な内容や背景が伝わりにくいです。何に対して、どのように感銘を受けたのかを明確にすることで、より説得力のある説明が可能になります。(院長の挨拶、理念に感銘を受けた~は抽象的なのでNGです)

誠実さの欠如:軽率に使用すると、表面的な印象を与える可能性があり、相手に対して誠実さを欠いていると受け取られることがあります。本当に感銘を受けた場合には、その理由や背景を具体的に説明することで、誠実さが伝わります。

したがって、「感銘を受ける」という表現は慎重に使い、本当にそのように感じた具体的な経験やエピソードを添えて説明することが重要です。


どんなに技術があっても、正しい日本語が使えないことでご縁が無くなってしまうこともあるので、もし日本語力に自信が無ければ少しずつ勉強していくのがおすすめです。

以上、ご不明点がございましたら、担当のキャリアコンサルタントまでいつでも遠慮なくお問い合わせください。

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このブログを書いたM.A.

プロフィール

臨床検査技師の国家資格を取得後、治験コーディネーター(CRC)として2年間勤務し、臨床検査技師JOB専任コンサルタントへ。
医療機関以外にも、治験関連施設など企業系の転職支援も行う。

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