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管理職のお話

2024年7月12日更新

今月は管理職のお話です。

ミドル世代以上の求職者の皆さんとお話をしていると、管理職というワードがよく出てきます。

【管理職】組織の全体または一部を管理する職。また、その人

医療機関ですと「主任」「科長」などがよくある管理職ですね。
医療機関によっては企業と同じような役職名(「部長」「課長」など)をつけるところもあるようですね。

管理職にまつわるご相談で一番多いのは「管理職になりたくないので転職したい/管理職を辞めたいので転職したい」です。

わかります、わかりますよ。私の周りでもそういった方は多いです。
出世欲がないのが最近の労働者のトレンドです。
とある企業の調査では8割が管理職をやりたくないと回答しているようです。

「管理職になりたくないので転職したい/管理職を辞めたいので転職したい」という求職者さんから聞くよくある理由は以下の3つです。

  • 管理職業務(マネジメント、会議出席など)をやりたくない
  • 検査業務から離れてしまう
  • 残業が増える

臨床検査技師という技術職を極めてきた人が、検査業務から離れ管理職業務ばかりになってしまうのはたしかにしんどいですよね。

それなのに残業が増えたら、たしかに嫌です。

しかしある程度の規模の組織であれば、管理職はどうしても必要です。
30歳なかばを超えてきたら、管理職に就く可能性が出てきます。

それでも絶対に管理職になりたくない場合、管理職にならなかった時のデメリットを事前に覚悟しておきましょう。

①新しく管理職が雇われ、今まで通りとはいかなくなる

⇒新しい管理職は医療機関のことを詳しく知らないため、大きな運用の変更が行われる可能性があります。たとえ不満があったとしても、あなたは部下の立場ですので、上司の指示にはある程度従う必要があります。管理職にはならないけど、上司の指示も聞かないというのは、なかなか通らないことを理解しておきましょう。

②昇給しづらくなる

⇒管理職になると役職手当がつくことが多いです。つまり管理職にならなければ…つかないですよね。昇格もしないので、昇給もしづらくなります。

③転職先の選択肢が減る

⇒臨床検査技師は技術職ですが、雇われるとなれば、技術だけでどうにでもなるわけではありません。(派遣や非常勤など、雇用形態を問わなければ、どうにかなりますが)常勤で、お給料もそこそこほしいとなると、管理職経験を求められることが増えてきます。主任、科長よりも年齢が上の新人を雇うことで、色々とやりづらくなると考える医療機関も少なくはありませんので、そこをクリアするには管理職として入職するしかなくなってきます。それができなくなる=選択肢が減る、ことになります。

④応募先に、能力や人柄に何か問題があるんじゃと疑われる

⇒例えば1つの医療機関に20年いて、管理職になっていない場合、「管理職になれないような人柄なのかな」「あまり能力が無いのかな」と疑われる可能性があります。素直に「管理職になりたくなかったので断りました」と伝えても良いかもしれませんが、応募先によってはお人柄面をマイナス評価する可能性があります。




何か1つでも納得できないことがあれば、我慢をして管理職になったほうが良いかもしれません。

すべてのデメリットを受け入れられるようであれば管理職にならず、突き進むのもありです。

なりたくないけど、一度なってみるのもありですね。物は試しです。

以上、管理職にまつわる理由で転職を考えている方、転職に悩まれている方のお気持ちの整理に役立てば幸いです。

以上、ご不明点がございましたら担当のキャリアコンサルタントまでいつでも遠慮なくお問い合わせください。

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このブログを書いたM.A.

プロフィール

臨床検査技師の国家資格を取得後、治験コーディネーター(CRC)として2年間勤務し、臨床検査技師JOB専任コンサルタントへ。
医療機関以外にも、治験関連施設など企業系の転職支援も行う。

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