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超音波検査士のお話

2023年1月30日更新

本年もよろしくお願いいたします。
今回は超音波検査士のお話です。

年末年始にかけて、超音波検査士の取得ができる環境を求める求職者さんがかなり増えました。

お話の中で「え?超音波検査士ってどこでも取れるんじゃないんですか?」なんて質問も頂いたので、超音波検査士について説明が出来ればと思います。

超音波検査士(ちょうおんぱけんさし,正式名:公益社団法人日本超音波医学会認定超音波検査士 英:JSUM Registered Medical Sonographer)とは、公益社団法人日本超音波医学会の超音波検査士制度委員会規程に定める超音波検査士制度委員会の審査により付与される認定資格です。

wikipediaより引用

<受験資格>
検査士認定試験を受験する者は,次の各号の条件をすべて満たさないといけません。

  1. 日本国の看護師・准看護師・臨床検査技師・診療放射線技師の何れかの免許を有し,その人格及び見識を備えていること.
  2. 当該年度の9月1日までに,3年以上継続して,本会の正会員,シニア会員,準会員(期間中にここに掲げる一つの資格からここに掲げる他の資格に種別変更があった場合を含む.)又は日本超音波 検査学会の正会員であること.
  3. 公益社団法人日本超音波医学会認定超音波専門医又は公益社団法人日本超音波医学会認定超音波 指導検査士によって推薦されること.

資格の種類は体表臓器・循環器・消化器・泌尿器・産婦人科・健診・血管です。

高いエコーのスキルを求める施設では、応募条件に「超音波検査士」を設けることもあり、高いスキルを証明するものとして認知されています。

①と②は自分でどうにかなるのですが、③は自分でどうにかできず、これが理由で超音波検査士は取得するのが難しい状況です。

超音波専門医は2022年11月時点で約2500人です。
(全国・全領域)(同じ施設に医師が複数いる場合もあるので、=施設数ではありません)

超音波指導検査士(全国・腹部領域)は2022年7時点で約20人です。

多いと思いますか?少ないと思いますか?

超音波指導検査士はぱっと見で少ないとわかりますよね。
各都道府県に1人もいないということです。

超音波専門医のほうはどうでしょう?2500人だったら多い気がしますよね。
しかし全国の病院と診療所の数は110,477施設(2018年10月時点)
単純計算すれば44施設に1人しかいません。めちゃくちゃ少ないですよね。

超音波検査士の取得が難しいのはこれが理由です。

また医師も転職します。
「超音波専門医がいたけど、辞めちゃったから超音波検査士取れなくなっちゃった」
ということはよくあります。

超音波専門医は44施設に1人の確率+しかしずっとその施設にいるわけじゃない
=超音波検査士の取得ってものすごく難しい

あ、もちろん受験資格があっても100%受けるわけではないのでここにプラス書類審査の書類集めと、筆記試験があるので…お察しください。

臨床検査技師として超音波をやっていたら、超音波検査士を取得したいと考えると思いますが、かなり取得の難易度が高いことは知っておくと転職活動でも役立ってくるかと思います。

以上、ご不明点がございましたら担当コンサルタントまでお問い合わせください。

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#東京都

このブログを書いたM.A.

プロフィール

臨床検査技師の国家資格を取得後、治験コーディネーター(CRC)として2年間勤務し、臨床検査技師JOB専任コンサルタントへ。
医療機関以外にも、治験関連施設など企業系の転職支援も行う。

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