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年収のお話

2021年8月23日更新

臨床検査技師JOBキャリアコンサルタントのM.A.です。

今日は年収のお話です。

転職活動をするにあたり、お金も重要な条件の1つですよね。
「年収〇〇万円以上」と希望条件を設ける方も少なくないと思います。

そこで、確認しておいてほしいのがご自身の直近年収です。
やはり希望するからには直近いくらもらっているかが重要です。

現在の職場で1年以上働いていれば、源泉徴収票があるはずなのでその「支払金額」を確認してください。
それが直近年収になります。

現在の職場で1年未満であれば、内定時にもらった採用条件通知書や直近の給与明細などから計算してみてください。

この際気を付けてほしいのが交通費は含まないことと、手取りの金額で計算しないこと。

給与明細によっては記載がわかりづらく、交通費も含めて計算してしまいがちです。
きちんと内容を確認して、交通費を抜いて計算しましょう。

あとは手取りの金額と勘違いしないこと。ついつい手元に来る金額=月給と思いがちですが、直近年収の計算に使うのは手取りの金額ではありません。
もし月給が30円万で、手取りが25万円だった場合、年収を計算したら60万円の差が出ます。
自分の直近年収を低く見積もることになり、損しかしません。
本当にお気を付けください。

中には給与算定の参考に、直近の年収の確認に、と源泉徴収票と給与明細の提出を求める施設もあります。
提出を求められた時のことも考え、この2つは用意しておきましょう。

直近の正しい年収が把握出来たら、希望年収をどうするか考えましょう。

「できれば今よりたくさんほしい…」と誰しもが考えると思います。
お気持ちは十分わかります。
ですが応募先も何の理由もなくぽーんと高給与を出せるわけではありません。年齢、経験、直近年収、面接での評価を参考に算出します。

もし現在の職場で2年目・日勤のみ・残業なし・週休2日で年収350万円いただいていれば、同じような就業環境で同額いただくのはそんなに難しくないでしょう。

しかしその職場が10年目で長期就業による昇給でその年収に到達していれば、お話は別です。
転職すれば勤続年数はリセット、約10年貢献した報酬でいただいていたお金はもらえないことが多いです。
もっとわかりやすく言えば、10年目で昇級し主任をやっていた人が、転職して一般職員になれば主任として貢献ができないので年収が下がります、ということですね。

もう1つ例をあげましょう。

現在の職場で3年目・夜勤あり(手当あり)・残業あり・週休1.5日で年収450万円いただいていて、転職先の希望が日勤のみ・残業なし・週休2日で年収同額を希望する場合。

単純に労働時間が減り、夜勤手当も付きませんので、年収の維持は難しいでしょう。

※労働時間が減ってもカバーできるほどの技術や専門性・生産性を持っており、面接でアピールができ、かつ応募先に理解いただければ維持できるチャンスはあります

冷静に労働時間なども計算し、現実的な希望年収を決めましょう。
これを機に「もしかして現在の職場で働き続けたほうが将来的にお金もらえるんじゃ…」「労働時間から時給を計算すると、割と良い条件なのでは…」と気づく人も少なくありません。

ミスマッチのない、後悔の少ない転職をするのに必要なのは“今”を知ることです。まずは正しく現状を把握しましょう。

今回はここまでになりますが、お金についてもっと詳しく知りたい方は遠慮なくお問い合わせください。

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このブログを書いたM.A.

プロフィール

臨床検査技師の国家資格を取得後、治験コーディネーター(CRC)として2年間勤務し、臨床検査技師JOB専任コンサルタントへ。
医療機関以外にも、治験関連施設など企業系の転職支援も行う。

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