面接で気を付ける事
面接対策
よくある質問・回答例
そもそも、面接ってなんのためにするの?
面接は、究極的に言うと…

応募者
一緒に働きたいか?
ということを「面接官」と「応募者」がそれぞれお互いに判断をする場所です。と、同時に…

面接官
この人は長く働いていただける方なのか?すぐに辞めたりしないか?
といったことを、面接官側が確認する場でもあります。ここが、面接の受け答えで、とっても重要になってくるポイントなんです!
面接の目的を知らずに回答すると…
例えば、必ず面接で聞かれる「志望動機」。面接官側の質問の意図を知らず、回答に失敗してしまった…よくあるやりとりがこちらです。

面接官
今回、Aさんが当院を志望した理由を教えていただけますか?

応募者
検体検査と生理機能検査、幅広くスキルアップできると思い、貴院を志望しました。

面接官
そうなんですね。具体的にどのような点をスキルアップしたいとお考えでしょうか?

応募者
特にエコーに興味があるので、早い段階で携わりたいと思っています。

面接官
…検体検査、エコー以外の生理機能検査でも覚えることが多い上に当直業務も入ってもらうので、エコーはまだ先になると思いますが、大丈夫ですか?

応募者
あ…その点は大丈夫です!将来的にできればと思っています。

面接官
(うーん…。すぐにエコーができないという理由でやめてしまわないかな…生理機能検査と検体検査ができれば、別にうちじゃなくてもいい気がするな…)
(=志望動機が曖昧で、当院で働きたいという意欲に欠けるな…)
面接官はこのように、志望動機などの「質問」をすることで、みなさんが長く働いてくれるかどうか?ミスマッチが起きていないか?と回答を聞いて、判断しているのです。
面接の目的を踏まえて
面接の目的を知っておくだけで、

応募者
応募先は、検体検査・生理機能検査と部門を分けずにオールラウンドに担当する職場。将来的に当直業務も担当する。
2次救急病院で日中の検査のオーダーもそれなりに立て込んでいて、検査スピードはもちろんのこと、定期通院されている患者様もいるから患者様に寄り添った対応も大切にされていると聞いているから…
自分自身がやりたい仕事だけではなくて「どういう検査技師が求められているか」「どういった姿勢で働いていく気持ちがあるか」も盛り込んで話そう!
などなど、面接官の質問に対して「どう答えればいいのか」少し考えやすくなります。
長期的に働いてくれる人なのか、不安に思っている面接官。
面接を受けるわたしたちは、いかにそんな面接官の方を「安心・納得」させる回答ができるかどうかが、内定への分かれ道となるのです!
当日に慌てないために、面接前に準備すること
自己分析をする
自己分析は、自分のことを相手にわかりやすく説明するために大変重要です。自分自身のことは、自分でわかっているつもりでも、いざ説明しようと思うとなかなか難しいもの。

面接では、これまでに学んだことや実習で得た経験、今後どのような仕事をしたいのかといったお話が中心となります。
応募先病院(企業)調査の後、志望動機の再確認
こちらも自己分析と同じくらい、面接において大切なことです。

「なぜ応募先の病院や企業に応募したのか?」を、今一度整理するためには、まずしっかりと相手のことを知ることが必要です。
調べるには、病院や企業のホームページや求人票をご覧いただくのが一般的です。
特に、以下の内容はしっかりとチェックしてください。
志望動機を考える前にチェックするポイント
- 病院(会社)規模 … 病床数・区分、患者層、企業であれば資本金や売上も確認
- 求人内容 … 仕事内容、勤務時間、給与なども再確認
- 競合他社 … 特に応募先が医療機器メーカーの場合は調べておく
- 病院(会社)沿革や理念
上記4点を踏まえて、なぜその病院や企業で働きたいのか、どのように活躍できるかなど、応募先の企業や病院で活躍できるイメージをした後、そのことを伝えられるように準備していきます。
仕事内容について理解を深める
仕事の理解度の高さ=志望意欲の高さです。今一度、情報を整理する意味でも目を通してみてください。
面接時の身だしなみ(服装・スーツ・髪型・メイク)
男性編
スーツ
- 黒orネイビーが良いです。グレーも悪くはないですが、黒やネイビーのほうが無難です。
- 面接はおしゃれさよりも無難さ、清潔感のほうが大切です。
実際にあった失敗事例
スラックスの裾が解れていて、だらしない印象に見えたというケースがありました。
スーツを着用するのが久しぶりという時は特に、余裕を持って準備しておきましょう。
靴
- 普段履く機会が少ないようであれば、しっかり磨いておきましょう。
- 「靴はその人を表す」と言われています。細かいところでここまで見ていないだろう…という所こそ、よく準備しておきましょう。
髪型
- 多少、ワックス等で整えておいたほうが清潔感が出ます。
靴下
- 黒、ネイビー、暗めのグレーが適しています。
実際にあった失敗事例
医療系の職種ですと病院内のユニフォームと合わせて「白」に馴染みがある方もいるようです。
暗い色のスーツに白の靴下は不自然な印象になるので避けましょう。
女性編
スーツ
- 上下セットのものを着用しましょう。
実際にあった失敗事例
過去に面接に同席した臨床検査技師さんで上が無地、下がストライプという方がいらっしゃいました。
カジュアルなジャケットとパンツ、という組み合わせであれば良いのですが面接に着用するようなスーツの場合は、上下セットの方が良いでしょう。
メイク
- 濃すぎず、薄すぎずという適度なメイクが好印象です。
- アイラインの目尻をはねさせたり、つけまつげやカラコンは面接には適しません。
- また、赤のリップがトレンドになることもありますが、面接では無難にピンクやオレンジ系が良いです。
- 一方で全くメイクをしないのもNGです。特に初対面の方に会うような面接ではメイクは身だしなみの一つ。一般的な「マナー」でもありますので、準備をして面接に臨みましょう。
実際にあった失敗事例
一度、濃いメイクをしてしまうと、薄くするのはとても大変ですよね。
面接用に少しメイクの練習が必要かな・・と感じる場合は、事前に準備をしておくことをお勧めします。
髪型
- 明るすぎる場合は、事前に染めておく必要があります。
- 「明るい」という基準は人によって異なりますので、日本ヘアカラー協会が設定しているレベルスケールを見てみるのも一つの手です。
- 一般的には「7~8」位までが印象良く見えると言われています。
- 10を超えてくるとかなり明るいという印象を持つ方も多いようです。
実際にあった失敗事例
健診施設の面接に行った方がエコースキル、経験、人柄ともに評価が高かったのですが見た目や印象があまり良くない・・ということでお見送りになったことがありました。
髪色一つにしても評価になるので、要注意です。
アクセサリー
- 面接ではピアス、イヤリング、ネックレス、リング(結婚指輪は除く)は外しましょう。
実際にあった失敗事例
特に接遇面でチェックされる健診施設で、ネックレスとピアスをされていた方がいました。
おしゃれという観点では良いのですが、面接では逆にマイナスの印象を与えてしまうので、避けましょう。
面接当日の持ち物
面接当日に慌てることがないよう、持ち物は事前に準備しておきましょう。
当日の持ち物
- 履歴書(エントリーシート)/証明写真付き … 履歴書の書き方
- 卒業見込み証明書(必要に応じて)
- 筆記用具・メモ … 筆記試験がある場合は、鉛筆・シャーペン・消しゴムなどをご用意ください。
- 封筒・クリアファイル … 新品の無地のクリアファイルに、上記の各書類を入れ、さらに封筒に入れてお持ち頂くとより丁寧な印象を与えられます。
実際にあった失敗事例
履歴書(エントリーシート)などの書類がクリアファイルに入っておらず、取り出して面接官に渡そうとしたところ降り曲がっていたというケースがありました。書類の取り扱いは人事にも見られていますので、クリアファイルに入れることをおすすめします。
就活の面接でよくある質問と回答例
想定質問に対する回答を用意しておく
就職活動ではじめて面接を受ける方は、予想しているよりも本番で緊張してしまい、普段なら受け答えできる内容も「なかなかうまく答えられなかった…」と後悔される方も少なくありません。

貴重な面接の機会にそのような後悔が少しでも残らないよう、臨床検査技師さんが面接でよく聞かれる質問をご用意しましたので、どのような回答をするか事前にご準備ください。
病院・クリニックなどの医療機関や医療機器メーカーでの面接は、自己紹介から志望動機といったオーソドックスな質問が多いようです。
まずは、実際に聞かれる質問例は以下の通りです。
よく聞かれる質問
- 自己紹介
- 志望動機
- 臨床検査技師を目指したきっかけ
- 実習で学んだ知識や技術の詳細
- 夜勤(当直・オンコールの)対応は問題ないか(病院の場合)
- 通勤時間はどのくらいですか?
- 引っ越しは可能ですか?
- 趣味
- 自己PR
- 長所と短所
- 将来どのような臨床検査技師になりたいか
- 他に受けている施設があるかどうか
- 何か質問はありますか?
上記の質問に対する回答を準備して面接に臨んでいただければ、面接当日では必要以上に緊張せず対応できると思います。中でも、よくどのように答えたらよいかご質問いただく内容をご紹介いたします。
自己紹介
面接では、はじめに自己紹介から始まるケースが一般的です。

面接で話す概要を説明する自己紹介は、最初にご自身をPRする場面になります。
話す時間としては、指定がなければ「60秒~90秒以内」を目安にしてください。
以下、自己紹介でお話頂くポイントと事例をご紹介いたします。
自己紹介で押さえるポイント
- 名前(フルネーム)
- 学校名・学部(学科)名
- 在学中に学んだこと、特に力を入れたこと、興味のある専門分野など
- 簡単な応募動機の説明
- 将来どのような臨床検査技師になりたいか
自己紹介の回答例
「●●大学●●学部4年の山田 花子と申します。
在学中は特に循環器の分野に関心を高く持っており、将来的には心電図検定の取得や心エコーにも携わりたいと考えております。
貴院は、二次救急病院として特に循環器の領域で症例数・手術数の実績が豊富であると拝見し、志望いたしました。
臨床検査技師として、検体検査・生理機能検査と幅広い検査に携わり、今後はどの検査でも正確にスピード感を持って対応できるように技術を身につけたいと考えております。また、どの検査に従事する際にも、先々に患者様がいらっしゃることを念頭に置き、検査技術を磨いてまいります。
本日は、どうぞよろしくお願いいたします。」
長所と短所
面接の場で長所と短所と聞かれた際は、「仕事」に繋げてお話しできると良いです。

長所は言い換えればご自身の強み、短所はご自身の課題としてお考えください。
お話頂く際は、まず結論をお伝えしてから、具体的なエピソードといった流れが相手にも伝わりやすくなります。
中でも回答に悩まれるのが「短所」かと思います。

一番多いNGパターンは、短所のみを一言で回答してしまうパターンです。短所=ご自身の課題のため、質問された際は短所を自覚した上で「どのように克服した(する)のか」までご回答ください。
また、具体的なエピソードの結果や要因も併せて、お伝えするとより説得力が出るためおすすめです。
短所の回答例
「私の短所は、慎重になりすぎるところがある部分です。アルバイトでは、新しく任された仕事をするのにミスを避けようととにかく時間がかかってしまい、時間を大幅に超えてしまったことがありました。それ以降は、優先順位を定めて効率良く進められるように工夫しました。」
失敗事例から学ぶ!よくあるお見送りの理由
不採用の理由を分析すれば、より内定に近付く
面接を受けたものの残念な結果お見送りとなる場合は、必ず理由がございます。

逆に言えば、不採用になってしまう理由を分析し、不採用を回避するための発言や行動ができれば内定により近付くことができるということです。
今回は、これから面接を受ける新卒の臨床検査技師さんにお役立ていただけるよう、よくあるお見送りの理由について共有いたします。
失敗事例から学び、誰よりも早く内定を獲得しましょう!
よくあるお見送りの理由
- コミュニケーション能力不足
- 志望動機に一貫性や納得性がない、入社・入職意欲の不明瞭 … 病院や企業に対する定着の懸念
- 就業条件の不一致 … 残業や当直などの対応ができないなど
- 清潔感や身だしなみに不安を感じた
- ビジネスマナー理解不足 … 特に医療機器メーカーで重要される
- やる気が感じられない … 元気さや仕事への意欲が感じられない
一番多いお見送り理由は、コミュニケーション能力不足
中でも「コミュニケーション能力不足」がお見送りの理由として多い傾向がございます。

採用側は、新たに入職・入社いただく臨床検査技師さんが、現在働いている方々とうまくコミュニケーションをとり円滑に業務を行えるのかといった点だけでなく、患者様やお客様の応対を行って頂くことを想定し、安心して対応頂ける方なのかを面接で確認しております。
そのため、会話のキャッチボールができなかったり、敬語が使えない場面が見受けられると残念ながらお見送りとなってしまうのです。
「コミュニケーション能力不足」がお見送り理由の具体例
- 会話のキャッチボールができない
- 相手の目を見て話せない
- 質問に対しての違う回答しか来ない
- 敬語が使えない
- 相手の話をしていてもうなずきなどがほとんどなく、傾聴能力に不安
いかがでしたでしょうか?自分にも少し、あてはまっている部分があるな…と不安に思われた方は、具体例を踏まえ逆の行動ができるように意識していただければと思います。

ただ、どうしても面接当日は緊張してしまい、いつも通りの対応ができにくいことも事実です。
だからこそ、臨床検査技師の質問では、聞かれることがある程度決まっておりますので、予想できる質問に対する回答はしっかりと準備しておきましょう。
それだけでも、面接当日の緊張具合が変わってきますので、しっかりと事前準備をしておくことをおすすめします。